NPO法人SPICA(スピカ)は、人間だけでなく動物の命も同様に大切にできる社会を目指した活動をしています。

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NPO法人SPICA設立準備委員会
避妊・去勢手術

責任ある飼い主に

飼い主の意思に任されています。

現在日本では、ペットの去勢・避妊手術は飼い主の意志に任されています。獣医に行っても、「絶対にしなさい!」と言われることはあまりありません。「かわいそうだから」・「金額が高いから」などの理由で、家庭のペットに手術を施さない人は多いですが、本当にそれでいいのでしょうか。

一人ひとりが愛犬・猫のために、責任のある飼い主となるために、ぜひ立ち止まって考えていただきたいのです。

増えなければ減らせる

処分される動物を一頭でも減らすために

現在、年間30万頭という犬・猫の殺処分数を減らそうと、自治体や愛護団体など、各方面の人たちが必死で取り組んでいます。里親を探したり、愛護施設での引き取りを厳しくしたり、いろいろな方策が採られています。そのおかげで、殺処分数はかなり減りました。

殺処分数を減らすため一番の近道は、増やさないことです。そして、去勢・避妊手術も、一部の人間だけが取り組むのでは意味がありません。ペットを飼う人間が全体で取り組まなければ、効果は表れてこないのです。

例えば5匹の猫がいるとして、4匹避妊・去勢手術をしても、残りの1匹がしていないだけで、結局全体の数が減らない。

愛犬の子供を欲しがる人

立ち止まってよ10,く考えて

また、犬が好きな人ほど「○○ちゃんの子供を産ませたい」と思うものです。
しかしそこで、立ち止まってよく考えなければいけません。本当に犬が好きならば、○○ちゃんの子供でなくても、かわいがってあげられるはずです。
そして、愛犬に子供を産ませ、(犬は複数頭子を産みますから)、そのたくさんの子犬たちを育てるだけの経済的・時間的ゆとりがあるのならば、ぜひ施設から処分される犬たちを引き取って家族にしてあげてほしいのです。

愛犬の子供が施設の動物たちのチャンスを奪うことになるかもしれない、と考えると、自ずと答えは出るはずです。

猫の去勢・避妊手術は急務

殺傷処分の8割以上が仔猫です。

また、猫に関しては状況が少し違います。猫の殺処分数の実に8割以上が子猫です。これは、猫は交尾によって発情する動物であるため、交尾をすればほぼ確実に妊娠するからです。このため繁殖シーズンには、生まれたての子猫をまとめてダンボールに入れて「飼えない」といって持ち込まれる事が多いのです。

もちろん、猫の去勢・避妊手術の前に、室内飼育の徹底や猫を野山などに捨てさせないなど、やるべきことはたくさんあります。とはいえ、それらと去勢・避妊手術は同時進行で行わなければなりません。犬の去勢・避妊手術ももちろん必要ですが、猫の去勢・避妊手術は急務です。

飼い猫だけでなく野良猫や地域猫なども含め、目も開かないうちに処分されるような猫たちを減らさなければなりません。


避妊・去勢手術Q&A

動物を飼うということは命を預かるということ

Q1. なぜ去勢・避妊手術をしたほうがいいのか
去勢・避妊手術には、たくさんのメリットがあります。ロサンゼルス在住の獣医師西山ゆう子先生は、次の4つの理由から、去勢・避妊手術を推奨しておられます。

医学的な理由:メスでは乳腺腫瘍や子宮蓄膿症など、オスでは前立腺肥大や睾丸腫瘍などの予防ができる。
行動学的な理由:性格が穏やかになり、テリトリー意識が減少する。マーキングの予防にもなる。
社会的な理由:他の犬とケンカしなくなり、ホテルなどにも預けやすい。
遺伝学的な理由:遺伝病因子を持った親犬同士を掛け合わせれば、病気の子供を増やしてしまうことになる。

Q2.元気な動物に手術を受けさせるのはかわいそうではないですか。
確かに病気でもない愛犬・愛猫に手術を受けさせるのはかわいそうと思わないでもありません。しかし、上記のメリットを考えると、老齢になってから病気でつらい思いをさせたり、飼い主が手を焼いて世話ができなくなるよりは、早めに手術を終えておいてあげるのも、飼い主としての責任です。

Q3.動物は自然の状態で飼うのが一番いいのではないのですか。
「動物は自然のままに」という考えは、まったく理想的ではありますが、現代社会では無理な考えです。歴史のなかで、動物を「ペット」という形で社会に組み込んだ今、動物を自然な状態で放し飼いにしたり、子供をあちこちで産ませたりするのは、単に無責任だと言わざるをえません。

Q4.去勢・避妊手術にはいくらかかるのですか。
最後に、手術費用は獣医や犬・猫の大きさなどによって差がありますが、社団法人日本獣医師会によると、以下のようになっています。
オス犬 15,000円
メス犬 24,000円
オス猫 11,000円
メス猫 18,000円

確かに安い金額ではありません。金額の妥当性は別の機会に議論するとして、やはり動物を飼うということは命を預かるということ。お金をかけずに済ませようという考えは捨てるべきです。